ウエディング業界の腐敗したシステム特有の低品質さが気持ち悪い

ウェディング業界、もう少し華のある世界かと思っていましたが、外も中も壊滅的に終わってました。

結婚は二度目ですし、冠婚葬祭に携わる仕事もしておりましたし、目が肥えてしまってるんでしょうか…?

 

物事にはお金というものが、どうしても絡んでくるものなので、ある程度の価格設定は品質向上の為にも必要だと思います。

でも中抜きや手間賃などのぼったくり方、えげつなくないですか。

たとえ、1回きりの利用でリピーターが不要な業態だとはいえ、式後一週間後に届いた写真の仕上がりが最悪って、商売舐めてませんか。

 

素人のご夫婦でしたら、拙いメイクや撮影、伝統や由来をかなり特殊にアレンジした進行、手入れの甘い衣装、使い古された小道具…気づかないかもしれません。

でもまがりなりともプロなので、嫌でも目についてしまいます。

 

今回はホテルではなく由来のある神社での式を希望していたので、手頃な神社を探したのですが、ほとんどの神社が付き合いのある会社やお店でしか着付けや撮影をお願いできないとのことでした。

持ち込み料を払えば対応してくれるという神社もありましたが、かなり制限された持ち込みであることが多く、持ち込み料も安くないことから、実質お断りのような状態なので、とりあえずプランを選んでほとんど丸投げさせていただきました。

 

そして迎えた挙式当日…

 

まず、進行や列席者へのケアが甘いです。

これは私が飲食店に長くいたせいで多少厳しいかもしれません。ケアレベルをレストランに例えるなら、「チェーンのファミレス」レベルでした。列席者はきちんとした格好でいらっしゃるわけだし、私たちにとっては晴れ舞台です。もう少し細かい演出にも気を配って欲しかった。お支払いしたお値段は、他の単価の計算をした上でも、十分にサービスしていただける額だと思います。かけたコストが現場のスタッフたちに還元されていない可能性は、十分にあり得ることですけれども。

 

そしてメイクと着付けの簡易さ。白無垢を選びましたが、着付け方はかなり楽な方法。帯などは作り帯です。熟練したテクニックが必要ではないので、やり方さえ覚えれば誰でも簡単にできる着付けです。そしてメイクは時代遅れなものでした。最低限のメイクスキルは身につけていらっしゃいましが、きちんと継続してメイクの勉強されていないことが如実に伝わりました。こちとら、現場もそこそこの数こなしてきておりますので(怒っている)。

 

写真撮影は、普段仕事で現場を仕切ることが多い夫が「使えないカメラマンだな…」とぼやくぐらいに、被写体の気持ちをすくい取ることなく、マニュアルの通りに流れ作業のようにシャッターを切るタイプのカメラマンによるものでした。素人というわけではないにしても、写真というのは上手い下手が分かりやすいものという理解をされているんでしょうか。写真を撮られ慣れていない方たちには、初めて着る婚礼衣装に舞い上がって、写真の質など言及されないと思っているのでしょうか。フレームの隅々までチェックする仕事をしていたので、雰囲気写真なんかで騙される純真なんか頭にないんですよね。

 

挙式自体は仁者の執り行ないで、クレームできる対象ではないのでノーコメントになりますが、とにかく神社の出入り業者さんたちは、みんな意識が低い人たちばかりでした。

 

営業に力を入れるのみで、スキル向上等の努力をしたところで、口コミの集客力は知れたものだと切り捨てるこの胡座のかき方…

 

私も全ての式が終われば、忘れるのだろうけれども、この業界は本当に気持ちが悪いなと思いました。